エコキュートの水抜きは、家族みんなの快適なバスタイムを守るためにも重要なメンテナンスの一つです。
エコキュートの水抜きをせずに長期間放置していると、貯湯タンク内に不純物が溜まり、浴槽に汚れが浮いたりなど、ときにはエコキュートの寿命を縮める原因にもなりかねません。
そこで今回は、住宅設備の販売から設置工事までワンストップで手がける住まいのプロが、エコキュートの水抜きをしたことがない方でも簡単にできる水抜きの手順から頻度について詳しく解説します。
これまで「エコキュートの水抜きなんてしたことがない…」と、不安に思う方もこれを読めばひと安心!
安全に長くエコキュートを使い続けるためにも、ぜひ最後まで読んでエコキュートの水抜きに関する疑問を解消しましょう!
目次
エコキュートの水抜きをしたことがない。どんな問題がある?
エコキュートの水抜きは、基本的に「貯湯タンク内の清掃」が主な目的です。エコキュートを安全に長く使用するためにも、定期的なエコキュートの水抜き作業が大切です。
しかし、エコキュートの水抜きを一度もしたことがないと、以下のような問題を引き起こす可能性があります。
貯湯タンク内に不純物が溜まる
水道水には、ごく微量ですがカルシウムやナトリウムなどのミネラル分が含まれています。エコキュートでは、これらのミネラル分がタンク内で徐々に蓄積し、水抜きを長期間怠ると、水垢や汚れの原因となり、水質の悪化や悪臭につながることがあります。
お風呂の浴槽に汚れが浮く
貯湯タンク内に溜まった水垢や汚れは、配管を通ってお風呂の浴槽にまで到達することがあります。これは浴槽の底や壁に黒い汚れが付着したり、お湯が白く濁ったりする原因にもなるため、快適な状態で入浴するためにも水抜きの作業が重要です。
配管や浴槽のフィルターが劣化する
水垢や汚れは、配管や浴槽のフィルターを詰まらせたり、劣化させたりする原因になります。フィルターが目詰まりすると、水の流れが悪くなり、エコキュートの効率が低下するだけでなく、故障の原因にもなりかねません。
エコキュートの寿命が短くなり故障原因になる
水垢や汚れは、エコキュート内部の部品を腐食させたり、熱交換器の効率を低下させたりする恐れがあります。これらの影響により、エコキュートの寿命が短くなり、故障のリスクも高まります。また、効率的にお湯が循環しなくなると、電気代が余計にかかってしまう可能性もあります。
エコキュートの正しい水抜きの手順
エコキュートの水抜きは、一見難しそうに見えますが、手順に従うことで簡単に行うことができます。必要な道具を準備し、安全に配慮しながら作業を進めましょう。
【事前準備】用意する道具
貯湯タンクの水抜きは、難しい作業や工具は必要としませんが、以下の道具を用意しておくと作業が安全でスムーズに行うことができます。
- 軍手:汚れや怪我から手を保護するために着用しましょう。
- ドライバー:脚部カバーがドライバーのネジで留められている場合に使用します。
エコキュートの水抜き手順
エコキュートの水抜きは以下の手順にそって行います。
- 漏電遮断器をOFF(オフ)にする
- 給水止水栓(元栓)を閉じる
- 逃し弁を開ける
- 排水栓を開けて、1~2分間排水する
- 排水し終わったら排水栓を閉じる
- 給水止水栓(元栓)を開け、水を出す
- 逃し弁のレバーを戻す
- 漏電遮断機をONにする
- 蛇口から水とお湯が出るのを確認する
水抜きの基本的な手順は、「漏電遮断器をオフにする」→「給水止水栓を閉じる」→「逃し弁を開ける」→「排水栓を開ける」→「水抜きが終わったら元に戻す」という作業になります。
- 排水時は熱湯が出ることがあるので、お湯に触らない。(やけどの原因となります)
- 漏電遮断器は、ぬれた手で操作しない。(感電の原因となります)
【メーカー別】エコキュートの水抜き方法一覧
メーカーごとに基本的な水抜きの手順は大きく変わりませんが、各部品の位置や名称、操作方法が異なる場合があります。
実際に水抜き作業を行う場合は、ご家庭で使用されているメーカー型式のエコキュートの取扱説明書を必ずご確認ください。
メーカー別の水抜き方法については、以下の表にあるリンク先をご参照ください。
メーカー名 | 水抜き方法 |
---|---|
パナソニック | 貯湯ユニット内のお手入れについて|パナソニック |
ダイキン | お手入れと点検について(エコキュート)|ダイキン |
日立 | エコキュート 取扱説明書検索|日立 |
コロナ | 取扱説明書のダウンロード|コロナ |
三菱 | 取扱説明書のダウンロード|三菱 |
エコキュートの水抜きの頻度は年に2〜3回が目安
エコキュートの水抜きの頻度は、使用状況により多少異なりますが、一般的には半年に1回、年に2〜3回を目安に行うことを推奨しています。
エコキュートの貯湯タンクには、ゴミなどが入らないようフィルターがあるため、頻繁に水抜きを行う必要はありませんが、4〜6か月経つと少量でもお湯に不純物が混じってしまう可能性もあります。
エコキュートのお湯を快適かつ清潔に使うためにも、年に2~3回(1~2分間の排水)の頻度で、貯湯タンクの水抜きを行いましょう。
家の大掃除のタイミングや、ゴールデンウィークなどのまとまった連休の時に行うのもおすすめです。
オール電化のご家庭でもエコキュートの水抜きは必要!
なかには「オール電化だからエコキュートの水抜きは不要」という声を耳にすることがありますが、それは誤解です!
お住まいがオール電化のご家庭であっても、エコキュートの水抜きは定期的に行う必要があります。
定期的な水抜きを行うことで、エコキュートを清潔に保ち、寿命を延ばすことにもつながるため、オール電化だからといって油断せず、エコキュートのメンテナンスも大切に行いましょう!
これまでエコキュートの水抜きをしたことがない方も、今回ご紹介した水抜きの手順を参考に、ぜひ実践してみてください。
もしご自身での作業に不安がある場合は、無理をせず専門業者に依頼しましょう。
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