エコキュートは、家計に優しい省エネ給湯器として人気ですが、定期的なメンテナンスが欠かせません。
メンテナンスを怠ると故障や高額な修理費用が発生することもありますが、具体的にどのようにおこなうべきか分からず不安な方も多いでしょう。
そこで今回は、自分でできるエコキュートのメンテナンス方法や頻度、業者に依頼する際のポイントについて、住宅設備の販売から設置工事までワンストップで手がける住まいのプロがわかりやすく解説します。
ぜひ今回の記事を参考に、適切なメンテナンスでエコキュートを長持ちさせましょう!
目次
【頻度別】自分でできるエコキュートのメンテナンス
エコキュートのメンテナンスは、頻度ごとにおこなうべき作業が異なります。
適切なメンテナンスをすることで、給湯器の寿命を延ばしトラブルを防ぎましょう。
ここでは、週に1回、年に2〜3回、半年に1回おこなうべきメンテナンスをそれぞれ紹介します。
※メンテナンス方法はメーカーによって異なりますので、必ず説明書を参照しながらおこなってください。
週に1回のメンテナンス
エコキュートを快適に使い続けるために、まずは少しの手間でできる週1回のメンテナンスが大切です。
特に、浴槽フィルターやリモコンの掃除は、日常的におこなうことでエコキュートの性能を保ち、トラブルを未然に防げます。
浴槽フィルターの掃除
- 浴槽の循環口からフィルターを取り外します。
- フィルターを水でよく洗い、ブラシで汚れを落とします。
- 乾燥させてから元の位置に戻します。
浴槽フィルターは、追いだき機能を支える重要な部分で、汚れがたまるとお湯の流れが悪くなってしまいます。
フィルター掃除は浴槽内の水質を保つためにも必要なため、定期的におこないましょう。
フィルターの状態によっては交換が必要な場合もあるので、破損や劣化が見られたら早めに専門業者に相談をしてください。
リモコンの清掃と動作確認
- 乾いた布でリモコンの表面を拭き、ホコリを取り除きます。
- ボタンが正常に反応するか、操作を確認します。
リモコンに汚れやホコリがたまると反応が鈍くなり、操作ミスが起きる場合があります。
また、リモコンが一切反応しないなどの異常があれば業者に連絡し早めに修理をおこないましょう。
リモコン部分は水気を含んだ布で拭くと故障の原因になるので、乾いた布を使って綺麗に拭き取ってください。
年に2〜3回のメンテナンス
エコキュートを安全性を保ち故障を予防するためには、年に2〜3回の定期的なメンテナンスも必要です。
貯湯タンク内の水抜き
- エコキュートの漏電遮断器をオフにします。
- 給水止水栓を閉め、タンク内に空気を入れるために逃し弁レバーを開きます。
- 貯湯タンクの排水栓を開け、約2分間排水します。
- 排水後、給水止水栓を開けて、お湯が正常に出るか確認します。
貯湯タンク内の水抜きをおこなわないと、タンクの内部に汚れや水アカがたまり劣化が進む可能性があります。
タンクが錆びたり機能が低下したりする原因になるため、定期的な水抜きをおこないましょう。また、水抜き作業中は水が勢いよく出ることがあるので作業場所を整えてからおこなってください。
逃し弁の点検
- 逃し弁のカバーを開け、レバーを上げて水が排出されるか確認します。
- 正常に水が出たら、レバーを元に戻します。
- 水漏れがないか確認し、カバーを閉じます。
逃し弁が正常に機能していないと、タンクの圧力が過剰になり破損や故障のリスクに繋がります。
点検時に水が出ない場合や、レバーを戻しても水が止まらない場合は、すぐに業者に相談して修理を依頼してください。
漏電の点検
- 操作窓を開け、テストボタンを押します。
- 漏電遮断器が「切」になれば正常です。
- 正常であれば、漏電遮断器を「入」に戻し、操作窓を閉じます。
漏電遮断器は、万が一の電気トラブルを防ぐための重要なパーツです。
動作が不安定な場合や、テストボタンを押しても反応しない場合は、電気系統の異常が考えられるため早めに専門の業者に点検を依頼しましょう。
半年に1回のメンテナンス
半年に一度のメンテナンスは、エコキュートの長期的な安定稼働に欠かせません。
配管やエアフィルターの掃除をおこない、目に見えない汚れや劣化部分を確認することで、故障や効率低下を予防できます。
配管の掃除
- 浴槽の循環口に水を溜め、市販の配管洗浄剤を投入します。
- 配管を約1時間循環させ、汚れを取り除きます。
- その後水でよくすすぎ、排水します。
配管は目に見えない部分ですが、汚れがたまりやすい厄介な箇所です。
自動洗浄機能がついているエコキュートでも、手動での定期的な掃除をおこない、詰まりがないかを確認してください。
配管洗浄剤を使用する際は、製品の指示に従い適切な量を使用しましょう。
エアフィルターの掃除
- エアフィルターを取り外し、ホコリやゴミを取り除きます。
- 水洗いし、乾かしてから元に戻します。
エアフィルターが汚れていると、エコキュートのヒートポンプの運転効率が低下し無駄な電力を消費します。
フィルターを清潔に保ち運転効率が向上させることで、電気代の節約に繋げましょう。
フィルターを洗う際は、水洗いの後にしっかり乾燥させてから取り付けるように注意してください。
エコキュートのメンテナンスをしないとどうなる?
エコキュートのメンテナンスを怠ると、さまざまな問題が発生する可能性があります。
ここでは、エコキュートのメンテナンスをしない場合の主なリスクについて詳しくみていきましょう。
エコキュート故障のリスク
メンテナンスをおこなわないと、エコキュートは故障のリスクが高まります。
特に、貯湯タンク内の汚れや配管の詰まりは、機器全体の寿命を大幅に縮める要因となり、思わぬタイミングで修理や交換が必要となって費用がかさむケースも少なくありません。
故障を防ぐためには、定期的なメンテナンスが重要です。
水質が劣化する
エコキュートの貯湯タンクは、長期間使い続けると内部に水アカや汚れがたまります。
これを放置すると浴槽のお湯が汚れてしまい、嫌な臭いが発生する可能性も。
水質の劣化は見過ごしがちですが、快適な入浴環境を保つためにもタンク内の清掃は欠かせません。
無駄なコストが増加する
メンテナンス不足によってエコキュートの効率が低下すると、必要以上の電気や水を消費してしまいます。
その結果、電気代や水道代が上昇し家計に無駄な負担がかかる可能性もあるのです。
定期的なメンテナンスをおこなうことで、無駄なコストを抑えつつエコキュートの性能を維持できます。
エコキュートのメンテナンスは業者に依頼すべき?
エコキュートのメンテナンスは、業者に依頼するか自分でおこなうかを迷う方も多いでしょう。ここでは、業者に依頼するメリットとデメリットを解説します。
業者に依頼するメリット
業者に依頼すると、プロならではの視点でエコキュートの隠れた不具合や、内部の汚れを見つけて対処してもらえます。
自分では気づけない問題を早期に発見してもらえば、大きなトラブルを未然に防げるでしょう。
また、業者は専門の機器や技術を使って洗浄や点検をおこなうため素人がうっかりとやってしまう、故障に繋がるようなミスも防ぐことができます。
業者に依頼するデメリット
一方で、業者に依頼すると費用がかかります。
通常の清掃や点検であれば1〜3万円が相場ですが、部品の交換や修理が必要な場合は、さらに費用が上がることがあります。
また、不必要な工事を勧められることもあるため信頼できる業者を選ぶことが大切です。
エコキュートのメンテナンスを業者に任せる際の注意点
業者にメンテナンスを依頼する場合、いくつかの注意点があります。
ここでは、安心して業者に依頼するために確認しておくべきポイントを見ていきましょう。
信頼できる業者を選ぶ
業者に依頼する前は、過去の実績や口コミをチェックし、信頼できるかどうかを必ず確認しましょう。
価格だけで判断せず、アフターサービスや対応の良さも重視することがポイントです。
作業内容と範囲を事前に確認する
業者に依頼する際は、作業内容と範囲を事前にしっかりと確認しましょう。
不要な作業を追加されて費用が膨らむことを防ぐために、具体的な内容を把握しておくことが大切です。
訪問営業や「無料点検」に注意
「無料点検」を名目にして、不必要な工事や高額な修理を勧める悪徳業者も存在します。
突然の訪問営業や、強引に契約を迫る業者には注意しましょう。もし契約をしてしまってから不安を感じた場合は、一度断って家族と相談しあらためて信頼できる業者に依頼するようにしてください。
まとめ
エコキュートは、メンテナンスを適切におこなうことで長く使い続けられます。
自分でできるメンテナンスと、専門業者に依頼すべきメンテナンスをしっかりと理解し、状況に応じて正しい対応を選びましょう。
定期的なメンテナンスを怠らずおこない、トラブルを未然に防ぎ、エコキュートをより快適にしていってください。
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