「エコキュートは高額だけど、本当に元は取れるのかな…」「家族構成によって投資回収期間って変わるのかな?」そう悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
実は、短い期間で初期投資を回収できる省エネ給湯システムがエコキュートです。さらに、補助金制度もあわせて活用することで、導入の幅も広がるチャンスです。
本記事では、エコキュートの投資回収期間を世帯別にシミュレーションしながら、他の給湯システムとの比較や補助金制度の活用方法まで詳しく解説します。
古い給湯器から買い替えをご検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
エコキュートは何年で元が取れる?ランニングコストの比較
世帯構成や使用状況によって、エコキュートの投資回収期間は大きく変わりますが、一般家庭の場合、4年〜10年程度で初期投資を回収できるといわれます。
まずは、比較検討しやすいように、エコキュートと他の給湯器のランニングコストを以下にまとめました。
給湯器の種類 | 年間のランニングコスト | 月平均のランニングコスト |
---|---|---|
エコキュート | 約20,000円~35,000円 | 約2,692円 |
電気温水器 | 約100,000円〜110,000円 | 約9,166円 |
ガス給湯器(都市ガス) | 約70,000円〜80,000円 | 約6,667円 |
ガス給湯器(LPガス) | 約100,000円〜120,000円 | 約10,000円 |
エコジョーズ(都市ガス) | 約60,000円〜65,000円 | 約5,416円 |
エコジョーズ(LPガス) | 約90,000円〜95,000円 | 約7,917円 |
投資回収期間は、各世帯の温水使用量や電気料金プランなど、様々な要因により変動しますが、上記のランニングコストをもとに以下の表で世帯人数別に解説します。
世帯 | 投資回収期間 | 導入費用(本体価格) | 節約コスト/月 |
---|---|---|---|
2~3人 | 8~10年 | 400,000円 | 約3,000円 |
4人 | 5~7年 | 400,000円 | 約5,000円 |
5人以上 | 4~5年 | 400,000円 | 約6,000円 |
このように人数が多ければお湯の使用量が多くなるため、回収までの期間は早くなります。
初期投資を抑えたい方は、小型で設置面積の少ないコンパクトタイプのエコキュートを選択するのもおすすめです。
実際に導入を検討している方は、現在使用中の機器や、今かかっている電気代やガス代を専門店に伝え、どれくらい削減できるか相談してみるのもよいでしょう。
エコキュート導入の費用対効果|電気代はどれくらい節約できる?
エコキュートは他の給湯システムと比較して、初期費用は高めですが、電気代を大幅に抑えることができます。
特に深夜電力を活用することで、電気代を効率的に節約できる点が特徴です。以下の表で各給湯器との具体的な比較を通じて、エコキュートの費用対効果を詳しく見ていきましょう。
給湯器 | 年間の電気代 | 補足 |
---|---|---|
エコキュート | 15,000円〜30,000円 | 初期費用が高額になるものの、年間のランニングコストは最も低く抑えられます。 |
ガス給湯器 | 50,000円~110,000円 | ガス料金の高騰により年間コストが上昇傾向にあります。 |
電気給湯器 | 40,000円~80,000円 | 深夜電力を活用できるものの、エネルギー効率がエコキュートより劣ります。 |
上記表は一例になりますが、2人暮らしの世帯でお湯を作る際に発生する年間光熱費を比較したものです。
耐用年数の観点でみても、エコキュートは他のシステムより長く使用できるため、長期的な費用対効果が高くなります。
メンテナンス頻度も比較的少なく、維持管理の手間を抑えられるのもご家庭にとってはメリットとなるでしょう。
以下記事では、エコキュートの導入を検討している方に向けてより詳しく電気代のことを解説してますのでご確認してみてください。
エコキュートの初期費用を抑えるなら補助金を活用しよう
エコキュートの導入にあたって気になるのが高額な初期投資です。しかし、国や自治体が提供する様々な補助金制度を活用することで、負担を大幅に軽減できます。
ここでは、2025年度も継続している補助金制度の内容と、申請に必要な手続きについて解説していきます。
国や自治体の補助金制度について
2025年もエコキュート導入時に補助金がでることは決まっておりますが、金額の部分を理解できていないと導入に踏み切ることが難しいでしょう。
経済産業省が出している情報を以下にまとめましたので参考にしてみてください。
基本金額 | 6万円/台 |
A要件 | 10万円/台 インターネットに接続可能な機種で、翌日の天気予報や日射量に連動し、昼間の時間帯に沸き上げをシフトする機能を有するものであること。 |
B要件 | 12万円/台 補助要件下限の機種と比べて、5%以上CO2排出量が少ないものとして、a又はbに該当するものであること。 (a.2025年度の目標基準値(JIS C 9220 年間給湯保温効率又は年間給湯効率(寒冷地含む))+0.2以上の性能値を有するもの、又は、b.おひさまエコキュート) |
A要件及びB要件を満たすもの | 13万円/台 |
さらに、エコキュートの導入にあわせて、以前利用していた蓄熱暖房機や電気温水器を撤去する場合には、補助金額がさらに増額されます。
給湯省エネ2025事業に関する詳細事項、並びに最新情報は、経済産業省のページよりご確認ください。
※給湯省エネ2025事業(令和6年度補正予算案「高効率給湯器導入促進による家庭部門の省エネルギー推進事業費補助金」)について
エコキュートの導入を検討している方にとって補助金は強い味方になるので、より詳しく解説した以下の記事も参考にしてみてください。
導入前に確認しておきたいエコキュートのポイント
エコキュートは、4〜10年で投資回収ができる省エネ給湯システムです。他の給湯器と比較して初期費用は高めですが、年間のランニングコストを大幅に抑えられます。
また、補助金制度と自治体の上乗せ補助と合わせれば、さらなる初期費用の軽減が可能です。
今回の記事をぜひ参考に、補助金などを上手に活用して経済的にも優しいエキュートを検討してみてはいかがでしょうか。
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