エコキュートの設置場所でよくある失敗例と注意点を住まいのプロが紹介!

エコキュートの設置場所でよくある失敗例と注意点を住まいのプロが紹介!

​​エコキュートの導入を検討する際、設置場所についての不安を感じていませんか?

せっかくエコキュートを導入しても、設置場所を間違えると騒音トラブルや効率低下など、さまざまな問題につながってしまう可能性があります。

そこで今回は、住宅設備の販売から設置工事までワンストップで手がける住まいのプロが、エコキュートの設置場所について、よくある失敗例から設置する時の注意点まで詳しく解説します!

ぜひ今回の記事を最後まで読んで、エコキュートの設置に関する不安を解消しましょう!

エコキュートの設置場所でよくある失敗例

エコキュートの設置場所の選定を誤ると、さまざまなトラブルの原因につながる可能性があります。ここでは、エコキュートの設置場所でよくある失敗例についてみていきましょう。

騒音トラブル

エコキュートの設置場所の失敗例として最も多いのが騒音トラブルです。エコキュートの騒音は室外機から発生する低周波音が主な原因とされています。

エコキュートは、比較的電気料金の安い深夜電力を使用し、夜間の時間帯にお湯を温めるヒートポンプが稼働するため、寝室の窓や隣家との距離が近い場所に設置すると、苦情やトラブルに発展するリスクが高まります。

また、地盤が弱い場所や、設置場所が平らでない箇所にエコキュートを設置する場合、基礎工事をしっかり行わないと、本体が傾いたり、室外機の振動が大きくなる原因にもつながります。

メンテナンスのためのスペースが足りない

エコキュートの設置後は、定期的なメンテナンスが必要ですが、設置場所の周辺に十分なスペースが確保されていないと、エコキュートの水抜きや凍結防止のメンテナンスなどを行う際の作業が困難になってしまいます。

いざという時の本体の交換や修理などのメンテナンスのことも踏まえ、エコキュートを設置する時は、エコキュート(貯湯ユニット)の幅にピッタリで考えるのではなく、通路に作業員1名程度が通れる余裕があることを確認しましょう。

配管と水まわりの距離が長すぎる

エコキュートを設置した場所と水まわりの距離が長くなると、お湯が届くまでに多少のタイムラグが発生します。

特に冬場は、配管が外気で冷えたことで熱が逃げやすくなり、蛇口をひねってからお湯が出るまで15秒程度かかる場合もあります。また、寒冷地の場合、配管距離が長くなると凍結のリスクも上がるため注意が必要です。

住宅の環境によっては、2階に設置する場合などエコキュートの配管距離を長く取るケースもありますが、もし水まわり周辺にスペースが確保できる環境であれば、極力水まわりと近い場所にエコキュートを設置するのをおすすめします。

エコキュートの設置に必要なスペース

エコキュートの設置に必要なスペース

エコキュートは、主に以下の2つの機械で構成されています。

  • ヒートポンプユニット:空気中の熱を集めてお湯を作るための室外機として、家の外壁に設置されます。
  • 貯湯ユニット:ヒートポンプユニットで作られたお湯を貯めておくタンクです。基本的にはヒートポンプユニットとセットで屋外に設置されます。ただし、寒冷地の場合は凍結リスクを防ぐために屋内に設置されることが一般的です。

また、お湯を貯める貯湯ユニットには、大きさや形状が異なる「角型」「薄型」「コンパクト型」の3種類があり、それぞれ大きさの目安は以下の通りです。

角型の大きさ

角型タイプは、一般的な戸建て住宅向きでラインナップも一番豊富なエコキュートの標準タイプです。サイズ感としては、幅60×高さ180×奥行70cmほどが目安です。

薄型の大きさ

薄型タイプは、奥行きが薄く場所をとらない設計のため、隣家との隙間が狭いお宅にもおすすめです。サイズ感は、幅100×高さ190×奥行40cmほどが一般的です。

コンパクト型の大きさ

コンパクト型タイプは、角型(標準)よりも設置面積を小さくした省スペース設計でです。サイズ感としては、幅43×高さ180×奥行60cmほどです。

エコキュートの設置場所で失敗しないための3つの注意点

ここでは、エコキュートの設置場所選びで失敗しないための3つの注意点を解説します。

①浴室との距離は15m以内が目安

フルオートタイプのエコキュートの場合、メーカーは浴室との距離を15m以内に設置することを推奨しています。距離が長すぎると、エラーが発生したり、機能が十分に発揮されなかったりする可能性があります。

特に、北海道のような寒冷地では、配管内の温度が下がりやすく、凍結のリスクも高まるため、快適にお湯を使うためにも、浴室との距離は15m以内を目安に設置場所を選びましょう。

また、給湯器から遠いほど、お湯が届くまでに時間がかかり、余分な水道代がかかるデメリットも。エコキュートは、浴室、洗面所、台所などの水回り近くに設置するのが理想的です。

②寝室に近い場所は極力避ける

エコキュートは深夜電力を使用するため、稼働時間は23時から翌朝7時頃までとなります。これはちょうど就寝時間帯と重なるため、エアコンの室外機程度の稼働音が睡眠の妨げになる可能性があります。

エコキュートの設置場所を選ぶ際は、寝室から離れた場所を選ぶようにしましょう。また、自宅だけでなく、隣家への影響も考慮し、近隣に迷惑をかけない場所を選ぶことが重要です。

③音が反射するような狭いスペースでの設置は避ける

周囲を高い壁やフェンスで囲まれた場所は、エコキュートの室外機の低周波音の振動が壁やフェンスに伝わり、共振して不快な低周波音を発生させることがあります。

低周波音は健康被害を引き起こす可能性も指摘されており、設置場所の選定には十分な注意が必要です。

住宅密集地にエコキュートを設置する場合は、エコキュート用の防音パネルやシートを活用して近隣の方への配慮も忘れずに行いましょう。

寒冷地の場合エコキュートは屋内設置が基本

北海道のような寒冷地では、エコキュート(貯湯ユニット)の設置場所は「屋内設置」が基本となります。

また、エコキュートの種類には、一般地仕様の通常のエコキュートの他に、特定の寒い地域専用に設計された「寒冷地仕様」のエコキュートもあります。

寒冷地仕様のエコキュートは、外気温がマイナス10℃を下回るような場所でも使うことができますが、最低気温がマイナス20℃を下回る地域では屋外に設置できないため、外気温が低いエリアでは、貯湯ユニットの屋内設置が必要です。

寒冷地仕様のエコキュートの特徴は以下の記事でも詳しく解説しています。

まとめ

今回は、エコキュートの設置場所に関する失敗例から、それを避けるための注意点をご紹介しました。

エコキュートの設置場所を誤ると、騒音問題や凍結による故障、効率低下など、様々なトラブルに繋がります。

エコキュートの設置場所の選定には、これらの注意点を踏まえた上で、取り付けの専門業者にご相談しながら慎重に進めるようにしましょう。

特に、寒冷地である北海道では、凍結による故障を防ぐため、屋内設置が基本となるため、自宅内の設置スペースや搬入経路を事前に確認しておくことをおすすめします。

エコキュートの導入を検討している方は、ぜひ本記事を参考に、設置場所選びを進めてみてください。

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